「成果を出す営業支援動画」を発注するための制作会社の選び方を解説

「営業支援動画を作ったけど、イマイチ活用できていない」
「今の依頼先・依頼の仕方でいいのか、疑問に感じている」
「より成果につながる営業支援動画を制作したい」
営業や商談で使用する動画、いわゆる「営業支援動画」ですが、より成果につながるように制作するにあたって、どんな会社に依頼すればいいのか?
今回はその選び方のポイントについて、特に利用する機会が多いBtoB企業様向けにご説明させていただきます。
営業支援動画の制作は、シナリオ整理がカギ

制作会社の選び方は、実績、価格、得意な領域など様々あります。
営業支援動画に関して言えば、シンプルに「シナリオ整理が得意な制作会社」を選ぶといいでしょう。
なぜならシナリオ整理を行うことで、ターゲットの購買行動を進めるうえで必要な情報が取捨選択され、コンテンツ間での連携を設計しながら、営業ツールを制作できるからです。
逆にシナリオ整理を行わないと、不要な情報が混じるだけでなく、本来必要な情報が削ぎ落された結果、目的を達成できないツールが出来上がってしまう原因になりかねません。
まず初めに聞きなれない「シナリオ整理」とは何なのか?から説明していきしょう。
シナリオ整理とは?2種類のシナリオについて解説

シナリオ整理とは、多くの情報の中から「何を伝えるか」を抽出し圧縮する作業のことです。
ツールやコンテンツを作る目的は何かしらの情報を発信し、見てくれた人の気持ちや行動を変化させるためだと思います。
そのためには、整理すべき2種類のシナリオを理解しておく必要があります。
- 1.コンテンツのシナリオ
- 本当に伝えたいことは何か?適切かつ必要な情報を発信するための情報
必要な情報をどんな順番で、どんな形で伝えていくかを考える作業
- 2.全体のシナリオ
- ターゲットがどういう状況にあるのか?
そこから、どうやってコンテンツにたどり着き、必要なアクションを起こしてもらうためには、どんな情報が必要なのか?あるいは、必要ないのか?
ターゲットとコンテンツの前後関係を考える作業。
こうした情報をクライアントともに、事前に抽出・圧縮し、整理していく作業のことを「シナリオ整理」と呼びます。
全体のシナリオを考えるなら、他ツールも併せて依頼するほうがいい

ターゲットの購買行動を踏まえて、全体の流れから営業支援のツールを作るのであれば、動画だけでなく、Webやチラシ、パンフレットといった紙資料などの営業ツールも1つの制作会社にまとめて依頼する方がいいでしょう。
なぜなら、商材の購入前に情報収集やある程度の選定は当たり前となっているからです。
ターゲットが事前の情報収集の際、効率よく必要な情報にアクセスできるようにするために、営業プロセスや販売チャネルに沿った適切な情報提供が、営業ツールには必要となっています。
各営業ツールが、どのプロセスで、どんな役割を果たすのか?
全体のシナリオを理解した上で、各ツールの特性や役割を踏まえ、コンテンツごとに必要な情報を落としこみ、ツールごとにプロセスが進んでいくような連携が必須となります。
これが仮に別々の会社に依頼した場合、各ツール間での連携・統一感がなく、本来必要なコンテンツがなかったり、内容が重複してしまう可能性もあります。
もちろん、そのすべての手綱を担当者が握れていれば問題ありませんが、各制作会社との調整・コミュニケーションにかかる労力は相当なものになるのは容易に想像できます。
各営業支援ツールの完成度、そしてコストの面から見て、複数のツールを制作・運用予定なら1つの制作会社にまとめて依頼した方がいいでしょう。
シナリオ整理は動画特有の考え方

紙・デザイン、Web、動画とそれぞれ得意な領域を持つ様々な制作会社がありますが、「シナリオ整理」は動画特有の考え方です。
なぜなら、動画は限られた短い時間の中で情報を伝えるために、事前の準備や整理を入念に行うからです。
最近は特に、長すぎる動画は敬遠される傾向が強まり、わずか90秒ほどで過不足なく情報を伝えなければならない状況にあります。
そのため、無駄な情報を徹底的に排除し、「本当に伝えるべきことは何なのか?」を突き詰めて考えずに動画を作ってしまうと、何を伝えたいのかわからない、見る人にとっても、使う人にとっても、残念な動画が出来上がってしまいます。
そうならないために「シナリオ整理」を行う必要があるのです。
「シナリオ整理」は時間という厳しい制限のある動画特有の考え方と言えるでしょう。
営業ツールを依頼するべき会社の特徴まとめ
営業ツールを依頼するなら、「シナリオ整理が得意、動画をメインとした総合的な制作会社」がおすすめです。
シナリオ整理は短い時間で情報を伝える必要がある動画特有の考え方であり、これを行うのと行わないとでは、ツールの出来が変わってきます。
動画以外を作る場合でも全体のシナリオを踏まえて
- 「ターゲットに伝えたい情報は何なのか?」
- 「どんなアクションをしてほしいのか?」
- 「そのためにこの表現でいいのか?」
各ツールとの連携を視野に、必要であれば1つの制作会社にまとめて依頼してみてはいかがでしょうか?
しっかり事前に準備して、より良い営業ツールづくりに臨んでいただければと思います。