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コラム

2006年09月19日

企業が放送局を持つ時代

プロモーション局 事業開発室 高橋 ひとし

最近、テレビの「見方」が相当変わって来ているようです。
無料の動画コンテンツが増えたおかげで「TV試聴時間が減った」という層が17%も増えているという調査結果*がある反面、テレビ番組のシーンがblogで話題になり、それがYouTubeなんかにのっかっていて、それを見て面白ければ、テレビを見てみようかと思うような、なんか逆転したような関係も生まれています。

自宅でテレビを見る時に、同時にパソコンでインターネットをブラウズする視聴形態は既に定着していますから、テレビと同時に先週の話題になった問題のシーンをネットで見たりしている場合、「視聴率」ってどういうことになるのでしょうか。

各家庭にブロードバンド回線が引かれ、テレビと遜色の無い映像が楽しめる現在、インターネットを映像メディアのひとつと考えると、「視聴率」を稼ぐ方法もSEOが担う様になってきたように見えます。
AISASの欲求誘導を持ち出すまでもなく、能動的に情報を得ようとするユーザーには、もうテレビだけが意思決定を促すメディアではなくなり、テレビの情報をネット上の情報が補完する、あるいは役割を住み分ける傾向はこれからも進んでいくでしょう。

テレビCMでもクロスメディア化が進み、CMの続きをネットで公開する手法が増え、CMがネットのティーザーとして扱われてきています。CMで見たキーワードの検索先は、企業のスペシャルサイト。これは、言ってみれば企業が自前で「テレビチャンネルの続き」のメディアを自社に持ってしまったようなものです。

自社でメディアを持つ、という考えを推し進めると、テレビ局に頼らずに自ら番組を制作してネットで公開すればよいのではないか、という「企業放送局」の構想が生まれます。

企業の情報発信は、これまでは大企業であってもコマーシャル以外には、記者発表、プレスリリース等を通じメディアに頼った情報の発信しか行う方法がありませんでした。情報の選択と編集権はマスメディア側にあって、企業のメッセージが意図した通りに伝わるかはコントロールできなかったわけです。

本年度より施行された新会社法、SOX法等により、コーポレートガバナンスや、企業のコンプライアンスが重視される様になり、IR情報の充実が求められるようになってきました。
企業にこうした情報を求める投資家やステークホルダーは積極的にその情報を必要としている人たちであり、もし、企業がそうした情報を番組として流していれば、非常によい「実際の視聴者数」を獲得できるのではないでしょうか。

「企業放送局」で実現するコミュニケーションは様々あります。例えば、
 *投資家向けIR情報の発表
 (株主総会等の生中継・製品発表・社長等のエグゼクティブ・インタビュー)
 *一般ユーザー向けサービス・商品情報(商品に対する解説・理解促進)
 *一般ユーザー向け囲い込みコンテンツ(エンタメ・知識・教養)
 *社内従業員向けのアナウンス及び教育(自社サービスについての学習補助)
といったものがあるでしょう。これまでのコンテンツをWebサイトでストリーミングするのとは何が違うのかというと、定期的な「オンエア」を行うなど、企業の映像ポータルとしての役割を担っていることでしょうか。

普通、ブロードキャストレベルの番組を作るには膨大な費用がかかる、という様に考えられがちですが、番組制作で最も費用がかかるのが「何を見せるのか、という対象」を用意することで、「企業放送局」では基本的に自社内にコンテンツがあるわけですから、あとは映像化のコストです。
テレビ放送の現場でも顕著に現れているのが、デジタル化による映像機材の低価格化と高品質化です。家庭用ムービーでさえHDV対応が可能なわけですから、機材や設備費は目的に合わせて構築すれば比較的安価で済みます。また、専門のスタッフを自社内に持たずにアウトソースすることも可能です。

メディアの形態も、Web上に自社の「チャンネル」となるサイトを設け、ストリーミングや、インタラクティブなプレゼンテーションコンテンツなどを見せる方法、企業BlogとPodcastを組み合わせた放送スタイルなど、Webならではの自在な展開が考えられます。

テレビのCMではブランドを訴求し、詳細は自社チャンネルで伝えていく。企業は自らのメディアデザインを行う時代になったと言えるでしょう。


さて、お約束ですが弊社のサービスをご紹介します:-)。
クロスコでは、この「インターネット企業放送局」を支援するパッケージサービスを提供しています。
多くのインターネットTVの運用・配信実績のある株式会社Jストリーム、Webでの映像視聴インタフェースの設計制作に実績のあるブルージラフ株式会社、いくつかの大企業の社内テレビ、CS局スタジオの運用経験を持つクロスコ株式会社の三社のサポートによるパッケージです。

詳しくはこちらで紹介しております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

*gooリサーチ
「第1回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」に関する調査結果
 http://research.goo.ne.jp/Result/000252/
「第4回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査」に関する調査結果
 http://research.goo.ne.jp/Result/000339/